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改善報告書

認証評価結果に対する改善報告書

平成30年7月24日

大学名:至誠館大学
認証評価実施年度:平成28年度

「改善を要する点」の内容

基準項目:3-6

大学の財務基盤の早急な確立を目指すため、収容定員の確保、外部資金の獲得及び授業料減免率を含む奨学金制度の見直し等について、経営改善計画通り着実に実行するよう改善が必要である。

改善状況及び結果

基準項目3-6について

平成29年度の学生募集の結果、入学者数308人(平成30年5月1日現在)、入学定員充足率は128.3%で、目標を達成した。内訳では、日本人学生が66人(前年比43人増)、私費外国人留学生が242人(前年比43人減)であった。日本人学生の増加要因としては、指定クラブによる募集活動が計画的に進んだことと積極的に大学の特色をアピールしたことが大きな要因であった。なお、北浦地区出身者は8人及び児童養護施設等出身者は12人となっている(1)。
また、平成30年5月1日現在996人(収容定員充足率101.6%)となった。また、平成30年度の学生数996人と平成26年度561人と対比すると、435 人の増員であり、178%増となった(2)。
大学機関別認証評価の現地調査で調査委員から与えられたアドバイスに従い、本学の教育力をより一層高めるために、教員の評価制度を整備したり、萩市と包括協定を結んだり、社会人学生受入のための学則を整備したりして、文科省私立大学等改革総合支援事業(タイプ 2)に申請し、採択された(3)。
大学受験生にとって、授業料免除の有無は大学を選択する重要なポイントとなっている。本学においても、ライフデザイン学部学生に対する奨学支援制度として授業料等の免除措置による学納金の減免を行っているが、これも本学の志願者増の一因であると思われる。
このことは、一過性であることを認識し、今後は、さらに教学改革を推進し、魅力ある大学教育を提供することで、志願者、入学者を安定的に確保したい。長期的には大学自体の魅力を高めながら、同時に減免措置の縮小を行うことで、真に安定した財務基盤の確立を目指す。至誠館大学学生奨学金制度のうち、「入学選抜試験の結果、人物及び成績等(指定クラブ活動実績等を含む)が優秀である者に関する制度について、その内容を変更した。詳細は次のとおりである(4)。

① 平成31年度 至誠館大学特別奨学生(指定強化クラブ実績優秀者)

募集人数 監督推薦A…15 名程度
監督推薦B…45 名程度
選考方法 提出された書類をもとに総合的に判定する。
申請資格要件 AO入試または指定校推薦入試の出願資格・要件を有する者で、本学を専願し受験する者
以下のいずれかに該当すること
監督推薦A
指定強化クラブの種目において特に優秀な競技実績を有し、監督等所属する部活動の指導者が推薦する者で、本学において、勉学とクラブ活動に取り組む強い意志を有する者
監督推薦B
指定強化クラブの種目において特に優秀な競技実績を有し、監督等所属する部活動の指導者が推薦する者で、本学において、勉学とクラブ活動に取り組む強い意志を有する者で経済的な事情で修学が困難な者
特別奨学生制度 監督推薦B
授業料 50%免除・大学が指定した公式試合に対する補助
監督推薦A
授業料免除(競技実績に応じて免除率を決定)・大学が指定した公式試合に対する補助

② 平成31年度 至誠館大学特別奨学生(成績優秀者)

募集人数 成績優秀…15 名程度
選考方法 提出された書類をもとに総合的に判定する。
申請資格要件 本学が認める指定校推薦入試の出願資格・要件を有する者で、本学を専願し受験する者
以下のいずれかに該当すること
学業において調査書の評定平均値が 3.3 以上であり校長が推薦する者。また、本学において勉学に励む強い意志を有する者で、経済的な事由で修学が困難な者。
特別奨学生制度 成績優秀者…入学金免除・授業料 50%免除

また、外部資金等獲得についての方策は以下の通りである。

  1. 国庫補助金の獲得
    健全な大学運営に努め、適正な補助金申請を行う。特に私立大学等改革総合支援事業等の国庫補助金の積極的な確保に努める。
  2. 外部資金の獲得
    国や財団等の行っている科学研究費補助金等の競争的外部資金の導入について、全教員に申請を奨励し、採択件数の増加に努めていく。
  3. 寄付の充実
    本学の位置する萩市の市民有志を中心として、特に学生の課外活動の活性化を目的に寄付金を受け入れており、平成 29 年度は 101 万円の寄付金が寄せられた(5)。

エビデンス(根拠資料)一覧

基準項目 3-6 の資料

  • (1)平成 29 年度事業報告書「Ⅲ事業の状況 2.入学定員充足率の回復」
  • (2)学校法人萩至誠館経営改善計画平成 29 年度〜33 年度(5 カ年)「1.経営改善計画最終年度における財務上の数値目標(現状分析含む)(1)現状」3 頁
  • (3)平成 30 年度事業計画書「はじめに」6 頁
  • (4)学校法人萩至誠館経営改善計画平成 29 年度〜33 年度(5 カ年)「3.実施計画(現状、問題点と原因、対応策)(2)学生募集対策と学生数・学納金等計画③学納金等計画」14 頁
  • (5)学校法人萩至誠館経営改善計画平成 29 年度〜33 年度(5 カ年)「3.実施計画(現状、問題点と原因、対応策)(3)外部資金の獲得・寄付の充実・遊休資産処分等計画」16 頁